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移住者インタビューVol.1
パンとお菓子のアトリエ IKURI
篠崎さんご家族

きっかけは「かわさきパン博」
川崎町の野菜をもっと広めたい。

川崎町に移住しパン屋さんを営む篠崎ご夫婦。
移住のきっかけと川崎町での生活についてお話を伺いました。

川崎町に移住したきっかけと経緯をおしえてください。

 以前、福岡市の南区でパン屋を営んでいましたが、お店の敷地が道路拡張工事の対象となり、駐車場がなくなってしまうということになりました。

 元々福岡市内にいたので市内を中心に北九州市などの都市部で移転先を探していましたがなかなか良いテナントに出会えませんでした。
そんな中、第1回目の「かわさきパン博」出店をきっかけに川崎町を知りました。そこで「川崎町はどうだろう?」ということになりました。人口は都市部に比べて少ないけど、その分競合店も少ないだろうし、川崎町にパン屋さんがあまりないことも知っていました。

 でも、住むところが分からない。そこで、パン博で知り合った役場の方や農家の方から町を案内してもらい、3件ほど空家を見学しました。できるだけ都市部とは違う、田舎の方が良いと思っていたので、川崎町の安宅地区に絞って見学し、自宅での開業を目指しているので広い駐車場がとれるところを探し、現在の自宅に決めました。


今までと異なる地方での暮らしや開業に不安はありませんでしたか?

 人口規模が1/100くらいになるので、自分たちのパンが売れるのかというところがやはり不安でした。あとは、川崎町の中でも山間部なので、地域に溶け込んでいけるかが不安でした。

 でも、同じ地域に東京から移住された方がいらっしゃったこと、以前の店舗で川崎町産の野菜を販売しており、生産者さんのお名前や写真を見ていたので、なんとなくこう・・のちほど初めてお会いした時も初めて会った気がせず、馴染みがありました。
お野菜を通して、安宅地区の皆さんに優しいイメージがありました。あとは、元々の家の所有者の方が近所に一緒に挨拶回りをしてくださったので安心しました。
自宅を決める前に役場の方に相談すると、空き家のピックアップなどもしてくれたので、そこは安心感がありました。


移住にあたり事前に準備したことなどがあれば教えてください。

 以前の店舗の撤収費用や古民家の改装費用、店舗を畳んでからの生活費用など、やはり事前に準備したのはお金でした。想定よりも多く準備することをお勧めします。
また、移住先の家が古民家だったので生活インフラの整備もしました。今後、自宅で店舗を開業することも考えているので、水周りのインフラなどを整える準備をしました。

川崎町での暮らしはいかがですか?変わったこと、変わらなかったことがあれば教えてください。

一番変わったのは生活に関する費用がかなり少なく抑えられていることです。今までと変らない生活水準で支出が少なくなっています。以前は都市部でお店をしていたので、テナント料がそれなりに費用がかかっていましたし、お店の営業が終わってから夕食を食べていたので外食も多かったです。
今はほとんど外食をしなくなりました。川崎町のお野菜がおいしいので、外食するより作った方が美味しいです。
今はインターネットもありますので、そんなに都市部で生活するのと変わらないと思います。


想定していた暮らしとのギャップはありますか?

 生活費用が抑えられるようになりましたので、前だと沢山パンを作らないといけませんでしたが、それがないので、今は通常のパン屋さんの就労時間に比べると少なくなっています。その分空いた時間を家の改修など別のことができるので、前よりは時間的な余裕ができました。以前は朝4時から夜8時まで働いていました。今は朝は早いですが、販売をラピュタファームや農産物直売所でしているので、製造に集中できています。

 できるだけ生活のギャップがないように、どれくらい作ってどれくらい売ればいいかというのは、移住前に綿密に計画してきました。

最後に、これからの夢を教えてください。

 今は川崎町の農産品をできるだけ使うようにしています。野菜がすごく美味しくてこっちに来た(移住した)というのもあるので、もっと広めたいと思っています。

 あと、パンに使うだけだとまだ量が少ないというのもあるので、いずれは別会社を作って川崎町の農産物を全国に広めたいです。

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